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橋下・維新の会の幼稚な「維新版・船中八策」

まずこの人のやってきたことを客観的に評価すべきだ。

自治体に大きな借金をもたらし、途中でとんずらした首長。

これが正しい評価だ。過去にも中田宏元横浜市長などという同じ穴の狢がいて今それらが手を組もうとしている。ここを忘れてはいけない。

橋下のロジックは、自分に都合のいい前提を立てているが、その前提があやふやだ。
例えば、参議院廃止について「衆参という形は国民が望んでいない」というが、そんな輿論がどこにあるというのだ。
自分の声は「大阪市民の声」だという。常識的に考えてそんなことはないだろう。民意とはそういうものではない。そもそも、政治的リーダーの役割とは国家ないし自治体の理念を明確にし、民意をある方向に導くことだ。アプリオリに民意が存在するわけではない。個々の政策がでてきてはじめて民意が生まれるのだ。
個々の政策について、少なくとも、その前提となるものを明らかに、仮にその政策を採ったときのメリット、デメリットを提示しなければとても「のれる」話ではない。「維新版・船中八策」にそれがあるか?これはたたき台だと言うが、順序が違うことにかわりはない。

それから、ある制度がうまく行かない、期待した機能を果たしていないと思ったとき、制度そのものに問題があるのか、その運用方法に問題があるのか、普通ここから始めるものだ。現実はTVゲームではない。リセットすればそれで済むというものではない。

外交防衛に関しては素人が見ても噴飯ものだ。沖縄の負担軽減は、その中身が問題であってそれがなければ何も無いのと同様だ。現在いや戦後からずっと続く国際情勢から見て、沖縄の地理的重要性は論を待たない。いわば二律背反をいかに解消するか。それを言わなければ全くの無駄口だ。

坂本龍馬は国民的ヒーローになっている。そのイメージをだぶらせようとしているが、よく考えてほしい。まず、坂本龍馬と福山雅治を混同していないか?坂本龍馬への歴史的評価は正しいのか?船中八策は実在するものか?

イメージに乗ってはいけない。

よくよく考えてほしい。この人がこれまでやってきたことを冷静に評価すること、そしてロジックを疑ってみて信頼に値するかどうかを見極めることをしないと大変なことになる。

人権を侵害するおそれがあると指摘され、「結論はまだ出ていない」と逃げる。そのくせ、裁判の結果を否定する。自分の都合のいいように裁判結果を使っているではないか。
そもそも、結論以前に判断できなければ上に立つ者として失格である。こういう当たり前の感覚を今の日本人は忘れている。

そして、この人が最近になって言及しなくなったこと。そこをよくよく見ておくべきだ。

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