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June 2007

校歌 〜アンビバレンス

自分自身出身校の校歌は好きだ。特に小学校の校歌はある意味私の人生を決定したといえる。

人生という尺度を意識するのは、ことによったら幼稚な全能感を時間と肉体との限界を意識したことなのかもしれない。それは自分を縛っていたある種の「煩悩」から解放された感覚と自分の中の何かが失われた失望とが入り交じっている。

私の出た高校はもと旧制中学で、地域でトップの進学校である。
成績だけではない。全人格的な上位者が行くところである。すなわち、勉強のできる人間は校内のリーダーとほぼ同じである。
私だけではないだろう。世の善なるものだけでなく、美なるものや、あらゆるものも支配する王である。

この「あらゆるもの」がくせ者である。
この感覚は他者との比較、競争の上に成り立っているわけだから、その自負は他者を意識した瞬間に簡単にゆらぐ。つまり、自分より優れた人間に出会ったとき自分のアイデンティティがいとも簡単に揺らぐのである。アイデンティティの動揺をどうするのか。
そのとき典型的な自己防衛的反応は対象を無意味にすることだ。

習いは性となる。

「郷原は徳の賊なり」

高らかに理想と高踏的な自負を歌い上げる校歌は嫌いではない。しかし、同じ校歌の元に集った先輩後輩および同輩諸氏、多くはつきあいがない。
校歌に歌われた母校は観念でしかあり得ない。

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粛々と

年金支給漏れのニュースを聞いて思い出したことがある。就職したばかりの頃、少しだけ静岡県浜松市に住んだ。引っ越して最初に電話がかかってきたのは市役所年金課からだった。「未払い分をすぐ払え」すぐには全額払えないと言ったら分割納付書を送ってきた。
納付期限前に「○○公民館に未払い分全額もってこい。来られない者は連絡しろ。」とはがきが来た。
平日の昼間に行くことはできないと言ったら「あんたは払うと言ったじゃないか。どうするつもりだ。」と言われた。支払期限はまだだからそれまでに払えばいいじゃないかと言ったら「払うのが当たり前だ。もともと未払いだから期限前だろうと集めるときに持ってくるのが常識だ。」

地方の役人というのは野蛮なものだと思った。

今回の問題に誠意を持って対応することなど絶対にないだろうと思う。

こんな時、責任者は何と言うか。「粛々と...」とでも言うのだろうか。
この「粛々と」はいかにも政治家、役人らしい言葉だ。内容が無いからだ。「誠意をもって善処する」などと同じように。
何も答えていないのと同じだ。マスコミも全然つっこまない。そのくせどうでもいいことばかり余所でほえる。たとえば、公舎・官舎の家賃が安すぎるとか。庶民の嫉妬心を煽るだけだ。

首相の「慚愧にたえない」「まなじりを決する」は論外としても、日本人は英語を勉強する以前に日本語をなんとかしなければ。

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