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浪曲

今日はNHK-FMでずっと浪曲をやっていたらしい。
お昼頃、広沢虎造「森の石松三十石船」をやっていた。

  旅ゆけば駿河の国に茶の香り~♪
  ...江戸っ子だってねえ、寿司食いねえ...

子供の頃からなんども聞いたが断片的で、ちゃんときいたのは今日が初めてだった。
面白い。ただ、じれったい、くどい、話の展開が遅い。

解説者曰く、浪曲は50分が基本だったが、TV時代になって45分短縮され、さらに短くなってついには3分の流行歌になってしまった。
なるほど、流行歌の歴史がよく分かる。そして、流行歌の歌詞がstoryのダイジェストからpoemになっていったのもよく理解できる。
明晰かつ的を射たあるいは当を得た解説だ。

解説者はまた、アリアとレスタティーボにたとえていた。歌と語り。
しかしこれは源氏物語もこんなのではなかったか?文字面で見ると散文の中に韻文が挿入されているように見えるが、実際に読んでいくとまるでミュージカルだ。

歌でも韻文でも、自らの純粋性を主張すれば、物語とか文脈とかの従属性を排するのは当然の成り行きだろう。俳句なんかもこの類で、正岡子規が社会的に蓄積された「文脈」からの独立を期して、いわば不同不二の乾坤(小宇宙)をその17文字の中に求めたのも、西欧的ななんとかではなく、詩人の自然な欲求であったのだろう。

だけど、それで面白くなったか?

現代の我々はどれだけ共有する「文脈」を持っているのだろうか。

メニューヒンは「我々は自分のルーツから遠く離れるべきではない」と言った。
アイリッシュに惹かれる日本人の心境はまさにこれだろう。

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