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November 2006

狩人と犬 ~中学入試~

N能研の中吊り広告にこんなのがあった。
http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/f_mondai_01.html

狩人が犬に食べ物を投げた。犬は「あっちへ行け。あまり親切にされると怖くなる。」
人に物をあげるのは下心があるに決まっている。
問題1狩人は犬に近づこうとしたか否か。理由を本文中の言葉を使って説明せよ。
-以下略-

私の答は、「狩人の意志を示すことばが無いから、どちらとも言えない。」だったが、例答は「近づこうとした。 (理由)犬が「あっちへ行ってください。」と狩人に向かって言っているから。」だった。

麗澤中学不合格。

解説には「この問題では、まず「寓話」に書かれている内容を、質問にしたがって、文章中の言葉から一つ一つ分析していきます。文章中に書かれている情報を調査する力、言葉から類推する力が求められます。」とある。
これは全くの見当違いではないだろうか。狩人の意図があったかなかったかをうかがわせるものはどこにも書いてない。寓話と教訓をタイアップさせるために寓話を再構成しているのだ。分析ではなく誘導だろう。下心があるのは狩人ではなく出題者だ。

三問目は「狩人はどのような下心を持っていると考えられるか」だった。例答は「狩人は食べ物と引き換えに犬を捕まえようと考えている」だったが、これもおかしい。繰り返しになるが、狩人が下心を持っていたかどうかは全く問題にされていない。犬が警戒しただけだ。ちなみに、私の答えは「もし下心があるとすれば、」「餌で犬を釣って手なずけて猟犬にするか、狩人が韓国人・中国人だったら食べる。」。

猜疑心をもって人に対するのは無益なことだ、というアイロニーないしパラドックスをここに読み取る子供もいるのではないか。(塾からはひねくれ者のガキと見られるかもしれない)なぜなら、狩人の意志はどこにも語られていないから、そこにはいくつもの解釈が存在するからだ。
そういう子供は合格しないのだろうか。

以前姪の中学受験の折にも「おや?」と思う問題があった。

常識で考えれば「まあこうだろう」という答えを出すのが中学受験だとしたら、物事を様々に考えようとする子供には大変な苦痛を強いるのではないかと思う。

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